医療・健康コンテンツには気をつけろ!
※この記事には広告が含まれる場合があります。
2023年10月20日、Googleは最新版のコアアップデートである『October 2023 core update』が完了したと発表しました。
おおよそ毎年3, 4回程度大きな検索アルゴリズムのアップデートは行われており、サイトの検索順位(いわゆるSEO)に大きく影響します。
今回は近年のGoogleコアアップデートの方針と医療記事や健康記事がいかにリスキーかについてご説明します。
目次
Googleコアアップデートの方向性について
昨今のwebを取り巻く環境とは
昨今のwebを取り巻く環境としては以下が挙げられます。
- AIコンテンツが増えてきている
- コンテンツ数が増え、優先度の低いコンテンツがインデックスされない
- E-E-A-Tを評価する
AIコンテンツが増えてきている
勿論このサイトに行きついた方は既にご存じだと思います。
ChatGPTなどの優秀な生成系AIの台頭により、時間をかけることなく指定した構成で文章を量産することが可能になりました。
実際にX(旧Twitter)への書き込みでも「AIを使ってブログ記事を量産することにしました。」と宣言されている方を見かけます。
生成系AIはSEOに対し有効な構成の文章生成は得意です。
しかしながら情報の正確性、また実績などの数値が極めてあいまいに書かれてしまいます。
現状のAIのレベルではこれが限界であるのだと思います。
また内容としても似たような情報を提供する文章になってしまい、独自性のない文章が量産されてしまっています。
コンテンツ数が増え、インデックスされない
インターネット上にあるコンテンツ数が増えており、全てをインデックスしきれないほどになっています。
Googleは独自性やユーザーエクスペリエンスの高い記事を優先的にインデックスするという方針を掲げています。
つまり先述した生成形AIに書かせた文章によって結果、独自性が失われインデックスされにくくなっているという事態を招いているのです。
E-E-A-Tの評価
- Experience(体験・経験)
- Expertise(専門知識)
- Authoritativeness (権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
Googleは上記の4つの評価軸でwebサイトを評価するとしています。
そしてこの中で一番重視されている指標は「Trustworthiness(信頼性)」です。
情報が誇張されず正確に安全に明示されているサイトが評価されるようになっています。
これらが評価されるサイトは情報源として信頼され間接的にSEO対策としても有利に働くとされています。
なぜ医療コンテンツや健康コンテンツがリスキーなのか
Googleによる医療コンテンツ・健康コンテンツの評価
先述した通り、 webサイトの評価にはE-E-A-Tが関わっており、そのなかでも「Trustworthiness(信頼性)」が大切であるというお話をしました。
理解していただけると思いますが、出どころ不明な医療や健康記事の信頼性は低いですよね。(嘘を記載していると言っているのではありません。)
Googleは過去に『医療や健康に関係する検索結果の改善について』という記事にて、医療従事者や専門家、医療関係機関等の情報は信頼性が高く上位表示されやすくなることを明言しています。
つまりは医療免許を持っていない一般人が医療や健康についての記事を書いてしまうのは危険だということです。
どこからが医療記事・健康記事にあたるのか
検索順位が上がらないという方の中には、知らず知らずのうちに医療コンテンツや健康コンテンツとしてGoogleに認識されてしまっている可能性があります。
これらが医療コンテンツや健康コンテンツとして認識されているかは、Googleの人ですら知らない部分です。
ですが方針として「評価しない」明言されている以上、あまり積極的に取り扱わない方が安心じゃないかなと思います。
まとめ
- GoogleはE-E-A-Tで評価しており、その中でも「Trustworthiness (信頼性)」が重要
- 一般人の書く医療記事・健康記事は信頼性がないので評価されず検索順位も不利
- どこからが医療記事・健康記事として判定されるのかは不明確
私の周りでも美容や健康、メンタルなど医療や健康に関係があるのか曖昧な記事を書かれている方も沢山います。
ただ医療免許などを持っていないのであれば、一度コンテンツ内容を見直してみることをおすすめします。
今は上位表示されていても、そのうち評価されなくなる可能性も大いにありますからね。
そして、最後にですがこのブログ「SEドロップアウトの私が一人前のwebマーケターになるまで」は無事Googleアドセンスに合格したのですが、その時行なったのは「うつ病についての記事」を非公開にすることでした。
Googleアドセンスの合格基準とGoogleの検索アルゴリズムと直接イコールではないですが、やはり医療や健康コンテンツは何かしらのリスクはあるということで締めさせていただきます。