GA4(グーグルアナリティクス)をなぜ使うのか
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GA4(Google Analytics 4)とはGoogleが提供する無料で使える高機能な分析システムです。
複雑に条件が絡み合った分析には向かない部分もありますが、個人ブログレベルであれば(勿論企業サイトであっても)十分使える高機能な分析システムです。
今回はこのブログ「SEドロップアウトの私が一人前のwebマーケターになるまで」の実際のGA4の画面を見ながら、どのような分析ができるのかについて解説します。
私がGA4の辞書として利用している参考書になります。
GA4について書かれた書籍を一冊くらいは持っていた方が安心できると思いますし、こちらの本は図解が多く比較的読みやすいと感じたので紹介させていただきました。
目次
GA4(グーグルアナリティクス)を使った分析例
まず、分析するサイトが自社・自己管理と異なる場合は取引先に対しGA4の権限を付与してもらう必要があります。
ユーザーの流入した参照元/メディア(どこからサイトへ流入してきたか)の調べ方
- GA4へログイン
- レポート
- ユーザー獲得
- 検索窓下の『+』を押す
- 『ユーザーの最初の参照元/メディア』を選択
このブログ「SEドロップアウトの私が一人前のwebマーケターになるまで」の場合、まだまだ「google / organic (Googleでの自然検索)」よりも「twitter / social (SNSのX)」からのアクセスの方が多いという事が分かります。
また「threads / social (SNSのThreads)」からの「エンゲージメント率 (サイト内で何かしら行動した人の率と考えていただければOKです)」や「平均エンゲージメント時間 (サイト内滞在時間と考えていただければOKです)」が平均7秒と流入数の割にあまりアクティブじゃないユーザーが多いことが分かります。
逆に「google / organic」の「平均エンゲージメント時間」は1分33秒とかなり滞在時間が長く、うちのサイトに貢献してくれそうな人を増やすためにはGoogle自然検索での流入がカギを握ってそうです。
また比較する内容(行に何を表示するか)については掛け合わせて複数の条件を指定することも可能です。
ユーザーのオーディエンス情報(年齢・性別・利用時刻など)の調べ方
- GA4へログイン
- レポート
- オーディエンス
- 検索窓下の『+』を押す
- 『時間』を選択
このブログの場合、22時台に見られている数が一番多そうです。
恐らくビジネス層などを中心に読まれることを予想しているので、仕事終わりや夕食後・お風呂後など一息ついている時間帯にSNSで投稿をしてみたりするのも効果がありそうです。
またこのオーディエンス分析では流入母数が小さすぎると「しきい値」が適用され件数が表示されなくなってしまうことがあります。
これは小さい数の場合、個人を特定されてしまうことを防ぐために「しきい値」を設け、小さい値は0件として表示するGA4の仕様になります。
GA4でのしきい値を緩和する手順
現在のGA4の仕様では、しきい値の設定を変更することはできませんが、しきい値に引っかかりづらくすることはできます。
この手順でも0件として表示される場合は「レポート」ではなく「探索」で一つひとつ調べていくことで回避できることがあります。(回避できない時もあります)
クッキーへの理解
GA4の重要性を知るためには、サイトに訪れたユーザーをどのように識別しているのか(Cookie)という事から理解する必要があります。
サイトに訪れたユーザーを識別する手法は主に2つあります。
- ファーストパーティクッキー
- サードパーティクッキー
ファーストパーティクッキーとは
ファーストパーティクッキー(1st party Cookie)とは訪れたサイトのドメインから発行されるクッキーのことです。
このサイト『www.marketing-mma.com/』なら『www.marketing-mma.com/』から発行されたクッキーがファーストパーティクッキーということになります。
サードパーティクッキーとは
サードパーティクッキー(3rd party Cookie)とは例えばですが、広告などをユーザーが踏んだ場合、その踏んだ広告サイトが発行するクッキーのことです。
つまりこの第三者(Googleや広告主とは異なる業者)の発行するクッキーを利用してターゲットを絞り込んで広告配信を行なったりします。
サードパーティクッキーが規制される理由
2023年現在、このサードパーティクッキーは規制される方針が取られています。
Googleは2024年に、このサードパーティクッキーを廃止すると決定しております。(延期を重ね2024年となっています)
AppleのデフォルトブラウザであるSafariでは2020年よりサードパーティクッキーをブロックしています。
広告主側からするとファーストパーティのようにユーザーの特定が緩いものより、サードパーティクッキーのように本人の行動や属性に基づいた広告を表示し効率よくCV獲得したいわけですが、個人情報保護の観点で現在は使えなくなりつつあります。
ファーストパーティクッキーの問題点
先ほども述べた通りファーストパーティクッキーはユーザーの特定が甘いです。
ファーストパーティクッキーの有効期間はChromeで最大400日間ですがSafariでは最大7日間となっており、既に一度サイトに流入してきたユーザーであってもその期間を超えてしまうと新規のユーザーと判定されてしまいます。
また個人情報が隠されることによって我々はGoogleが本当に効率的に正しく広告を表示しているのか知ることができなくなってしまいます。
GA4を分析する重要性
- サイトの定期検査
- 課題の発見
サイトの定期検査
サイトを定期的に検査していることで現在のサイトの状態を知ることができます。
日別でもいいですし週別や月別でもいいです。
定期的に数値を確認していないと、ある日いきなり「PVが5000件」「CVが10件」と数値を確認してもこの数値が良いのか悪いのか判別がつきませんよね。
またページ別のPV数を定期的に見ているとある日を境に急にPV数が下がっていることがあります。
よくよく調べてみるとある日にGoogleコアアップデートが行なわれ、検索順位が下がってしまっていたという原因判明に繋がったりします。
課題の発見
上記の分析例でも挙げましたが、日々の分析からサイトの課題点が見えてきます。
例えば離脱率が高いページは内容のリライトが必要ですし、タイトルと本文が一致しているかどうかなど仮説を立てて検証し改善に繋げていくことができます。
エンゲージメント率が高いページはサイト流入してきているユーザーのニーズを満たせていると考えられ、新たなページを作成する時にも高エンゲージメント率を狙うことができます。
まとめ
GA4を使った分析をこのブログの実例をもとに解説してきました。
何度も繰り返しになりますが、GA4は高性能な分析・解析の行なえるシステムであり、定期的に分析を続けることでより価値を発揮します。
習慣づけて数値を追っていくことによって、日々の小さな変化からサイト改善に繋げることができます。
また数値に基づいた分析結果は、「こういった施策を実施したい」となった時、その提案に裏付けを持たせることができます。
定量的な分析に留まるのではなく、数値から定性的なユーザー心理を見つけ出し課題解決に繋げてみてください。